大会長挨拶

第37回
特定非営利活動法人
日本顎変形症学会総会・学術大会

大会長 上木 耕一郎
(山梨大学大学院総合研究部医学域臨床医学系 歯科口腔外科学講座)

第37回日本顎変形症学会総会・学術大会を2027年6月10日(木)・11日(金)に甲府記念日ホテルにおいて開催させていただきます。本学会の会員数は年々増加し、学術大会もますます充実した内容となっております。そのような中、本大会の主管を務めさせていただきますことを、大変光栄に存じます。

本学会は、顎変形症の診療に携わる矯正歯科医と口腔外科医が緊密に連携し、顎口腔領域の形態的異常と機能的障害の改善に貢献してきた歴史ある学術団体です。近年、顎変形症診療は飛躍的な進歩を遂げ、より低侵襲で安全かつ高精度な治療が可能となってまいりました。このような背景のもと、本大会では、「きれいに笑える、明日へ」をメインテーマに掲げました。このテーマには、単なる咬合機能や形態の改善にとどまらず、患者が自信に満ちた笑顔を獲得し、QOL(生活の質)を大きく向上させ、より豊かな生活へ踏み出せるよう、私たち医療従事者が患者に寄り添った顎変形症診療をどのように実践していくべきかを考える契機としたいという願いを込めております。本学術大会では、5つのシンポジウム(シミュレーション、合併症・トラブルシューティング、先天性疾患、顎関節、機能とQOL)に加え、国際的な視点から顎変形症治療の最前線を探るべく、ドイツ・ミュンスター大学 Johannes Kleinheinz 教授をお招きした特別講演を予定しております。また教育講演では、山梨大学大学院総合研究部工学域機械工学系の 岡澤 重信 教授 にご講演いただきます。工学と歯科医療の融合をテーマに、「構造解析」や「トポロジー最適化(要求性能を満たす最適な構造形状を導き出す設計手法)」といった最先端の工学的知見をご紹介いただき、歯科・医療分野への応用と今後の展望についてご提言いただく予定です。これらの最先端の知見を共有し、異分野融合について活発な議論を深める機会として、本学会を豊かな自然に囲まれた山梨の地で開催いたします。多くの会員の皆様に足をお運びいただき、直接顔を合わせての活発な議論を通じて、本学会のさらなる発展と顎変形症治療の進歩につながる有意義な時間としていただければ幸いです。現地での参加が難しい方々に向けては、オンデマンド配信も予定しております。

結びに、本大会の開催にあたりご尽力いただいている関係者の皆様、ならびにご参加いただくすべての皆様に心より感謝申し上げます。皆様と甲府の地でお会いできますことを、実行委員・教室員一同、心より楽しみにしております。